連結送水管の漏水調査方法!基礎知識から徹底解説
2024/12/07
こんにちは!富山全域で漏水調査や防水工事など水道工事サービスを展開しております「株式会社川原設備」です。水漏れ修理から配管の新設、さらには改修工事まで一貫して水回りのトラブルを解決しております。
建物の安全を支える連結送水管をご存じですが?適切な管理がされていないと、漏水や機能不全による大きなトラブルを招く可能性があります。この記事では、連結送水管の基礎知識から、よくあるトラブルの解決法、最適な調査方法を解説します!
目次
連結送水管とは
〇特徴と仕組み
連結送水管は、建物内で消防用水を効率的に送るための設備で、消火活動をスピーディーに行うために必要不可欠な配管です。高層マンション、ショッピングモール、工場といった主に大規模な施設などに設置されています。火災時の消火活動を支える設備として活用され、送水ポンプと連結することで、地上から上層階まで水を供給します。建築基準法に基づいて設置が義務付けられている場合もあり、火災が広がりやすい建築構造では必須の設備となります。
〇よくあるトラブルと対処法
連結送水管でも漏水が発生する場合があります。長期間の使用により配管の老朽化や腐食が進行し、亀裂や穴が発生しやすくなります。また、地震や衝撃によって破損する場合もあります。漏水が発生した場合は、早急に調査と修理を行うことが重要です。漏水を放置すると、建物内部の損傷や使用できなくなるだけでなく、必要な際に水が供給されない危険性があります。そのため、専門業者に依頼し適切な調査と修理を施すことが大切です。
〇点検・メンテナンス
連結送水管は、安全性を維持するために定期的なメンテナンスが不可欠です。連結送水管の耐圧試験には、新設・改修した際に行う「耐圧放水試験」と、設置から10年が経過した際に行う「耐圧性能点検」があります。
耐圧放水試験は、適切に稼働するかどうかを保証する試験です。新しく設置した配管や修理・改修が終了した配管に圧力をかけても問題がないか、正常に機能するかを検査します。
耐圧性能点検は、10年が経過したものについて、それ以降は3年ごとに耐圧試験を行うことが義務付けられています。この試験は配管が規定の圧力に耐えられるかを確認する検査になります。試験では、一定の圧力をかけ、漏れや異常がないかを確認します。緊急時に確実に機能するように、異常を事前に感知し、大規模な修理やトラブルを回避します。
連結送水管の漏水調査
漏水調査方法を紹介!
〇エアー式調査
配管内に圧縮空気を注入して、漏水箇所から漏れるエアー音(漏水箇所の隙間を通過するときに発生する音)を専用の機器で感知する方法です。微細な漏水も特定できますが、騒音環境では精度が低下する場合があります。
〇トレーサーガス式調査
安全なガスを配管内に注入し、漏水箇所から漏れたガスを専用の探知機で検出する方法です。騒音や振動が多い環境でも問題なく使用可能、微少な漏水もピンポイントで特定できる方法です。
〇音聴式調査
音聴棒や電子音聴器を使用し、配管内の漏水音を拾って特定する方法です。職人技術や長年の勘で漏水箇所を特定していくもっとも基本的な方法です。
〇水圧式調査
配管内に水を満たして加圧し、漏水がないかを確認する方法です。圧力計を使用して耐圧性能や漏水箇所の有無を調査します。
まとめ
漏水調査は、建物の安全性と機能を維持するために欠かせません。連結送水管のような消防設備では、耐圧性能点検や放水試験を実施することで、火災時に確実に機能する状態を確保しています。さまざまな調査方法が採用され、適切な調査を行うことで大規模な配管でも迅速な調査が実現します。日常的な点検とメンテナンスを怠らないことで、大きなトラブルを防ぎ、安全性を高めることができます。
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